AKB商法で学ぶ、ビジネス理論

大村 晃司

どうも、コウジです。
第9回AKB48選抜総選挙が終わって上位はまあ順当にどんでん返しもなく終わったようですね。
私は3位から指原莉乃さんが1位のコールされたところまでしか見てませんが。
それより以前に須藤凜々花さんという方がまさかの結婚発表をして大炎上しているようで。
なんだかなぁ。

さて個人的にはAKB48にあまり興味はないのですが、AKB48の戦略にはとても興味があります。
今回はAKB商法をなんとかビジネスに活かせないかという観点からAKBを考察していきたいと思います。

AKB48の生い立ち

女性アイドルグループ、AKB48。
秋元康のプロデュースで2005年12月に設立。

ドン・キホーテ秋葉原店の8階に設けられたAKB48劇場で2005年12月8日に初公演を行った。
代表曲には「会いたかった」や「ヘビーローテーション」、「恋するフォーチュンクッキー」などがあります。
俗に言われる「AKB商法」でオリコン年間シングルランキングを席巻した時期もありました。
AKB商法とは、売りたい物にCDやミュージックカードをつけて販売することを主に指しています。
CDが売れない時代にCDが売れるのは、CDが欲しいわけではなく「欲しいものにCDにが付いて来る」からなのです。

デビュー当初は秋葉原のオタク層をメインターゲットにして基礎を作り、費用をかけてメディアへの露出を増やすことで若い世代や女性へターゲットを広げていきました。
今や若年層の女性ファンが握手会にいるのが普通になっています。

「会いに行けるアイドル」をコンセプトとしており、初期投資を抑えたアイドル量産システムの構築をしています。

AKBの運営形態

皆さん、ご存知ない方も多いかも知れませんが、AKBは事務所ではなく単純にグループなので個人への給与はそれぞれの所属事務所が行っています。
今回選挙で優勝した指原莉乃さんは大田プロダクション所属。
他のメインで露出があるメンバーに関しても必ず事務所に所属しています。
もともとは、AKBに所属して顔を売って事務所へ移籍して卒業という流れが本流だったんでしょうね。

よって、AKB名義での売り上げの分配は、秋元康・所属事務所・個人へ分配されます。

ちなみに以前はAKBのオーディションに合格した者はすぐに正規メンバーになれていましたが、現在では「研究生」というものが存在し、正規メンバーになるために下積みが必要になりました。
研究生というのがある意味、AKBの唯一の事務所かも知れません。

成長戦略とメディア戦略と徹底的な経費削減

AKBの成功の肝は、成長戦略とメディア戦略と徹底的な経費削減の上に成り立っています。

・成長戦略
多くの女性を抱えることで、まずは取り逃しなくAKBグループにお金を落として貰うための下地を作っています。
今や下部組織も含めると何百人もいるので、誰か当たるだろう的なノリですね。
そしてメインコンセプト「会いに行けるアイドル」と銘打っていますので、AKB48劇場や系列の劇場で日々公演が行われています。
もちろん握手会についても月に何度も行われています。
これによってお金を落として貰うサイクルが爆速化します。
今でも握手会に参加するためには握手券つきのCDを購入する必要があります。
AKBが組織として硬い理由は基礎の収益作りがしっかり機能しているんだと思います。
とにかく商品(アイドル候補)を安く仕入れ、繰り返し売れるシステムを作る。
ビジネスの基本のような気がします。

・メディア戦略
「始めは処女の如く後は脱兎の如し」
CDが売れ始めて収益が確保できるようになった時期からAKBのメディア戦略は一気に変わったと思います。
とにかく一気に色んな番組にねじ込む。
毎日毎日AKBを見ない日はないのでは?と思うくらいの露出をしていたと記憶しています。
これによって、成長戦略も加速しました。
若年層への訴求力が上がったからです。
その副産物が若年層への訴求力と仕入れルートの拡充。
知名度を上げたことによって、ファンも増えましたが同時に「AKBに入りたい!」という若い女性も増えました。
効率的に人を集め、循環していくシステムが完全に確立されました。

・徹底的な経費削減
近年になって候補生という制度があるものの、アイドル個人への給与は事務所が支払うのが基本です。
なので運営母体の組織としては破格の人件費で運営が出来ていると思います。
サービス業といっても良い業態ですから、人件費がメインの経費ですがAKBとして一定のブランド価値を持つことで他人のふんどしでお金を稼ぐシステムを作りあげています。

現代の闇を体現しているアイドル業界

ビジネスモデル的にはとても素晴らしいと思います。
ここまでしっかりした骨組みのシステムを作れば秋元先生は生涯安泰だと思います。

ただ、今のアイドル業界には闇しかありません(笑)
昔のアイドルを例えるなら、高級な商品を相応の値段で売る商売でしたが、現在のアイドルはそこそこの商品を薄利多売で売っています。
きっとどの業界でも同じですが、薄利多売モデルのしわ寄せは末端で関わる人間にいきます。

アイドルになっても華やかな芸能生活は送れず、AKBの研究生に至っては10万円未満の給料だなんて噂されています。
正規メンバーにおいても事務所の契約はきっと固定給が多いでしょうね。
契約時に弁護士を通すこともしないでしょうし、弁護士つけたとしても基本的に弱い立場には変わりません。

今のアイドルは使い捨てカイロのように、冷めたら捨てられます。
システムは絶対的でも、個人としての価値は絶対的じゃないのです。

まとめ

AKBの戦略はどの業界でも通用する戦略だと思います。

人や商品はとにかく経費をかけずに仕入れ・開発を行う。
そしてまずは限られたマーケットで収益の基礎作りを行う。
軍資金が出来たら、一気に拡充路線へ。
ブランド力を高めて、人や物が自動的に集まる仕組みを作る。
魅力的な人や品を発掘して繰り返し訴求する。

限られたマーケットで収益の基礎作りが特に重要かも知れません。
広く訴求するのではなく、一定の顧客にとにかく訴求して何度もお金を落として貰うシステムを考えられるかどうかがキモですね。
収益の基礎作りさえしっかり出来ていればその後の事業展開に失敗することはないと思います。

最後に…

いかがでしたか?
AKBって凄いでしょ?
というか、秋元さんとその周辺の人たちは本当に頭が良いのだと思います。
そういう人たちを引きつけるセンスが秋元さんにはあるのかも知れませんね。

でもきっと、ビジネスチャンスは色んなところに転がっているのだと思います。
日々、色んなことに触れながら色んな人に会いながら、チャンスを掴んで行きましょう!

koji
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